乳歯は、永久歯に比べてとても軟らかく、そして小さい歯なので、虫歯に「かかりやすく」、しかもその「進行が速い」のが特徴です。
当院の小児歯科では、お子様のそうした虫歯の治療はもちろん、個々の成長・発育に合わせたお口の管理(定期検診)を行っています。
お子様の歯の生え変わりの時期は個人差が大きく、乳歯で3~6ヶ月ぐらい、永久歯では1~2年も異なってくることがあります。乳歯は生え変わるのだからと言って、おろそかにはできません。乳歯には「食物を噛む」「発音を助ける」「顔の形を整える」「永久歯が正しく生えるための道筋を整える」など、とても大切な役割を担っていますし、虫歯になってしまうと、その下にある永久歯にも影響が出かねません。
乳歯の頃からしっかり歯科治療を行うことで、永久歯に生え変わった際の歯並びや歯の噛み合わせを整え、将来、充実した食生活を送ることができるようになるのです。
当院では、虫歯予防のために「フッ素塗布」や「シーラント」などで歯質強化を図ることにより、お子様の大事な歯を守るとともに、その健やかな成長をサポートしていきます。
● フッ素塗布
フッ素は、お子様の歯質を強くし、虫歯菌が出す「酸」に強い歯質をつくり、虫歯に対する抵抗力を高めると言われます。特に乳歯や生え変わったばかりの永久歯に効果的です。また、軽度の虫歯の原因部分の修復を促し、虫歯の進行を防いでくれます。
● シーラント
シーラントとは、奥歯の溝を、薄いフッ素入りの樹脂で塞ぐ、虫歯予防法です。
まだ幼いうちは、奥歯の溝が深く、形状も複雑なため、歯ブラシの毛先が入らず、そのために毎日歯磨きしていても、虫歯になってしまうことがあります。しかしシーラントで奥歯の溝を塞げば、奥歯の溝に出来がちな虫歯を防ぐことができます。