「よく噛めない」「話がしにくい」「食事のときに入れ歯が痛くて、よく噛めない」「食事の味が変わって、おいしく食べられない」「食事や会話の途中に入れ歯が落ちる」「舌や頬の内側をよく噛んでしまう」などのお悩みを解消するため、痛くなく、しっかり噛める入れ歯の製作・調整を行っています。合わない入れ歯を使い続けていると、食事を楽しめないばかりか、全身の不調に繋がってしまうケースもありますので、ぜひお気軽にご相談ください。
●合わない入れ歯が原因となる主な全身症状
- 頭痛、肩こり、首の痛み、背中の痛み、腰痛などが生じる
- 集中力が低下する
- 気分が落ち込んだり、精神的に不安定になったりする
- 胃の痛み、胃もたれ、便秘を来たす
- 吐き気を起こしたり、食欲が減退したりする
- 免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなる
――など、さまざまです。
製作直後は問題無く使えていた入れ歯も、長期にわたる使用により、ズレたり合わなくなって来たりします。放っておくと、咬み合わせが乱れて、食べものを噛みづらくなったり、顎の関節に影響が出て痛みが生じてしまったりすることも少なくありません。
口の中の状態は、絶えず変化しています。違和感が痛みに変わる前に、入れ歯が気になる方はお早めにご相談ください。
● 保険適用の入れ歯
保険を使った入れ歯には、材質やデザインに制限がありますが、「噛む」という入れ歯の基本的な機能には変わりありません。総入れ歯の場合、基本的には全てプラスチックのため分厚くなり、快適さが損なわれたり、口の中で熱が伝わりにくくなったりしますが、修理がしやすいといったメリットもあります。
●入れ歯の種類
- レジン床義歯(普通の入れ歯)
床(しょう:歯茎に密着する部分)がレジン(合成樹脂)で出来た入れ歯です。保険適用なので、比較的安くつくれます。ただ顎の部分が厚いため、飲み込みにくかったり、話しづらくなったりすることもあり、また熱が伝わりにくいため、食べ物の温度を感じにくくなりがちです。修理や調整は比較的容易です。 - 金属床義歯(金属の入れ歯)
床の部分が、金属で出来た入れ歯です。薄くつくれるため発音がしやすく、違和感も少なくて済みます。また冷たいものや温かいものの熱感が伝わりやすいので、食事をより楽しむことができます。体との親和性に優れていて適合しやすく、耐久性もあり、汚れが付きにくく、清潔です。ただ、修理が難しい上、保険適用でないため、製作費用は高めになります。金属床には、ゴールド床、チタン床、コバルトクロム床などがあります。
いろいろな入れ歯について、簡単に説明しておきましょう。
- シリコンの入れ歯(見た目のよい入れ歯)
金属が一切無く、一見して入れ歯には見えにくい、美しい入れ歯です。歯茎へのくっつきが良く、外れにくいので、食事の際に違和感の少ないのが特徴です。歯茎にあたる部分がとても柔らかいので、初めて入れ歯を使われる方にも、あたって痛むことが少なく、使い心地は快適です。ただし、汚れが付きやすくいので、こまめなお手入れが必要です。また、一定の厚みが必要なので、薄くつくりたい方には不向きと言えるかも知れません。 - ノンクラスプデンチャー(バネの無い入れ歯)
義歯の引っ掛けが、口腔内と同じ色で出来ているため、見た目が自然で、装着していても目立たず、違和感も少ないのが特長です。また食べ物が挟まりにくく、残っている歯に負担をかける心配もありません。金属が使われていないため、アレルギーの方にも安心です。しかし反面、耐久性が弱く、長く使うのには不向きです。 - ゴールド床義歯
柔軟性に優れ、体への影響が少ない、優しい入れ歯と言えます。腐食しにくく、金属アレルギーの原因になりにくいのが特長で、熱伝導性に優れています。 - チタン床義歯
チタンは体の中に埋め込むことができるほど安全性の高い金属で、インプラントにも用いられています。薄くて軽いのが特徴で、お口の中に長く入れても違和感が少なく、疲れにくいです。汚れが付着しづらい上、耐久性にも優れています。 - コバルトクロム床義歯
コバルトクロム合金は、入れ歯治療に長く用いられて来た信頼性と実績のある金属です。耐久性と快適性に優れており、金属床の中では比較的安価に製作できます。 - マグネットデンチャー(磁石入れ歯・楽に噛める入れ歯)
歯根と義歯にそれぞれ磁石を埋め込んで固定しますので、ぴったり吸着し合い、いきなり落ちたり、ガタガタ動いたりすることが無く、安定しています。バネを使用しないため、見た目も自然です。また構造がシンプルなので、装着・取り外しが簡単です。 - ミリングデンチャー
ミリングデンチャーは、被せものをした歯に入れ歯をはめ込む窪みをつくり、そこに部分入れ歯をはめ込み、パズルのように合わせる入れ歯です。口の中をトータルに考慮した入れ歯と言えます。バネを使わないので、審美性にも優れています。また噛む力が一定方向にしかかからないため、残っている歯への負担を最小限に止めることが可能で、食べ物もよく噛むことができます。残っている歯を大切にしたいとお考えの方には、最適の治療法でしょう。ただし、被せものをする歯と部分入れ歯を同時に設計していくため、費用は高めになりがちです。 - コーヌスクローネ
コーヌスクローネは、バネを使わずにはめ込む構造の義歯です。見た目が良く、丈夫で長持ちし非常に精度の高い入れ歯です。1本の歯の欠損から総義歯の手前まで幅広く対応できます。 - アタッチメントオーリング
歯のない部分の近くの歯にかぶせ物をすることで、そこに義歯を連結させます。安定性がよく、ぐらつきによる噛みづらさがほとんどかくなります。また、バネやバーを使用しないので、審美性に優れ違和感も少なくなっているとともに、残存歯への負担も最小限となっています。